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モイストヒートパック推薦のことば

   By 川上立太郎(社団法人日本医学協会副会長、岩井クリニック顧問)

 床屋さんで顔にのせられる蒸しタオル。何とも気持ちよく、眠気を誘う瞬間だ。これは湿気のある熱気が、心身をリラックスさせてくれるため。この湿熱はリラックス効果だけでなく、病気治療にもびっくりするほどの効き目がある。この湿熱を、家庭の電子レンジでいつでも利用できるようにした物、それが「レンジ湿布」のモイストヒートパックです。

 温湿布で皮膚を充血させてやると、それに関連した臓器の炎症をおさえる働きをします。温湿布は大変効果のある療法で、昔から、肺炎、肋膜炎、慢性の腹膜炎など長患いの病気で使われてきました。薬の発達した現代でも、気管支炎でセキ込んだり息苦しいときなど、温湿布をすると一挙に楽になるものです。

 温湿布はお湯にタオルをつけて絞り、すぐに冷めないように油紙でくるんだりして行ってきたものですが、もうこんな手間は不要です。モイストヒートパックなら、電子レンジで約2分チンするだけで簡単に出来上がり。30分位じわじわと湿った熱(モイストヒート)が持続します。しかも何回でも繰り返し使えます。現代最高の一般向け温湿布製品といえます。

腰痛、五十肩、手首やひじの痛み、目の疲れなど、「レンジ湿布」のモイストヒートパックがよく効く症状はたくさんありますが、私が特に注目しているのが副鼻腔炎(蓄膿症)と花粉症です。フェイシャルパックがこの症状向けのもので、劇的な効果を発揮します。

鼻腔の炎症が副鼻腔に入ったのが副鼻腔炎。カゼの合併症で一番多いのが急性副鼻腔炎そもそも鼻がつまったり鼻水が出るのは、一種の防衛本能。冷たい空気が直接のどや気管にふれると刺激になるので、鼻の粘膜が温めて湿り気を与えているのですが、粘膜が耐えられる以上の冷たい空気が入ってくると、自律神経が働いて粘膜の血管が拡張して温度が上がり、鼻水の分泌も盛んになります。その結果、鼻がつまって鼻水が出るわけです。
 


急性副鼻腔炎のときは、粘膜が腫れて鼻の出口がふさがり、中に膿がたまって内部の圧力が上がるので、頭や目が痛むわけです。ひどいときには、頭が割れそうに痛んで熱が上がり、脳膜炎と間違われるケースも。こんなときに、額から鼻の横にかけて温湿布をすると、間もなく「アーッ治った」というぐらい劇的に効くものです。
  カゼで鼻がつまった場合も温湿布でらくになりますが、ウィルスの感染で炎症を起こしていますから、すっかり治るのは体に免疫ができた時です。
これは、粘膜の炎症がひいて副鼻腔の出口が開き、内部の圧力が下がるからです。こういった効果を期待するためには、20〜30分の温湿布が必要ですが、冷めたら効きません。タオルなら数分ごとに絞り直すのですが、この点フェイシャルパックは30分程度湿熱が持続しますので最適な道具です。
  花粉症にも温湿布が大事です。鼻水や鼻づまりにフェイシャルパックを試して下さい。
  

副鼻腔炎も軽い場合は、何となく鼻がぐずついたり頭が重かったり、微熱が続く程度です。鼻がつまっていないのに鼻声になったら副鼻腔炎。なぜなら副鼻腔は声の反響を司る臓器だからです。こんな時はフェイシャルパックを試して下さい。
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