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トルーライトの秘密


コスモブライト Cosmo Bright,
True-Lite,  Vita-Lite,  Spiral Vita-Lite

の光源 トルーライトについて、その秘密を明かします
 

■1.  トルーライトについて (A)
■2.  トルーライトについて (B)
■3.  屋内にふりそそぐ太陽 トルーライト
■4.  学校生活(School Days)
■5.  注目を浴びる光の健康に対する重要性
■6.  光が人体に及ぼす影響


■1.  トルーライトについて (A)


●1. トルーライトとは ?

(1) 人工太陽光

  アメリカのDuro-Test社が開発したライトで、従来の蛍光管とは全く違い、太陽の光やその成分にできるだけ接近するよう特別に設計された光です。


(2) 演色指数CRIカラー・レンダリング・インデックスの略)

  トルーライトは、CRI-94の白色光で太陽の光のように適度の中・近紫外線を含んでいます。
 ※
CRIの比較:
        太陽の自然の光……
100
        
トルーライト………  94
        昼光色蛍光灯……… 75
        冷白色蛍光灯……… 68


(3) 健康と安全

  視知覚、ビタミンD合成及び新陳代謝、松果腺の反応、消化器官のカルシウム吸収、植物の成長、家畜の飼育に有効な290ナノメートル以上の波長のスペクトルを含んでいます。但し、日焼けはしません。


     /////////////////////////


●2. トルーライト効果

(1) トルーライトと人間関係

 a. 今まで見えにくかった文字がよく見え、見えていた文字がより一層はっきりと識別できるようになります。

 
b. 一般の蛍光灯のように、眼に刺激を与えないため、眼の疲れ、全身の気だるさがなくなります。

 
c. 胸や神経内分泌器官に影響を与えます。

 
d. 紫外線は皮膚に作用して、ビタミンDを合成します。ビタミンDは消化器官のカルシウムの吸収を増加させます。これにより骨の病気であるくる病骨軟症虫歯骨粗しょう症を予防します。

 
e. 新生児がよくかかる黄疸の原因となるビリルビンの量を低く抑えます。トルーライトは新生児、未熟児の黄疸の発見、予防、治療のために使われています。


(2) トルーライトと植物関係

  室内庭園や熱帯植物、サボテンなどの育成、電気照明栽培などに
トルーライトを使用すると、一般の蛍光灯に比較して、繁殖性が大きく開花数がはるかに増加します。トルーライトは理想的な植物育成灯として知られています。


(3) トルーライトと動物関係

  
従来動物を育てるため、温度、湿度、換気、餌には非常に気を遣ってきましたが、光を忘れていた面があります。光は動物にとっても生命の源です。光によってその成長、繁殖、行動などが支配されます。トルーライトは、食欲が無く餓死直前のヘビの命を救い、猿の呼吸器病を治してしまいました。また、普通の蛍光灯で飼育した七面鳥の例では、性能力を失ってしまうケースで、トルーライトを導入し飼育すると生殖能力を維持することが証明されたのです。


(4) トルーライトと殺菌関係

  家庭や、食品売り場、工場、病院でもブドウ状菌の始末に大変困っていますが、
トルーライトを点灯するとほとんど死滅してしまいます。トルーライト採用後、目やにが出なくなった人がたくさんいるなど殺菌作用があります。


     /////////////////////////


●3. トルーライト有効な使用分野

(1) 染色印刷、塗装分野

(2) 医療分野

(3) 工場、事務所

(4) 農林水産分野…養豚、養鶏、園芸など

(5) 小売分野…和装品、婦人服、紳士服、ネクタイ、カーペット、化粧品、食料品売場、宝飾品、 ペットショップ、鳥類・爬虫類専門店など

(6) 一般家庭…勉強部屋など

(7) 画廊、美容院、図書館、スポーツクラブなど


  その他 産業と生活の多くの分野、ライフシーンで、
トルーライトは優れて活用し続けています。
 




■2. トルーライトについて (B)


  最近、私たちの環境要素の一つである光について、ただ単に明るさだけの問題としてでなく、自然の光に照らされた場合と同じように物が見える、言いかえれば
光の演色性等について、話されるようになりました。そこで、この小論では、光が私たち人間だけではなく、動物や植物の生命にとって、どんな意味をもっているかについて、簡単にお話ししたいと思います。


○●人工照明の生物学的意義

  「
光が降り注ぐと、万物が変化します」 。

  岩は燃え、 花は咲き、時は計られ、命は甦(よみがえ)ります。地球上の自然の光……それは太陽と青空からの光です。大気によって拡散され、地上のあらゆる生命が創造され、育てられるのです。自然の光には、目に見える可視光線と目には見えない視外線が、バランスよく含まれており、私たちはこの光を、全スペクトルの光と呼んでいます。


  原始以来、実際問題としてのすべての生き物は上述の全スペクトル光のおかげで、形作られてきました。しかも少なからず、いわゆる生物
体内時計によって制御を受けてきました。しかしやがて、人間の人間たる所以のためか、人間はものごとを改良し始めました。


  最初の松明(たいまつ)を洞窟の中に持ち込んだ時、確かに何かが始まりました。作業時間を延ばすことができましたし、安全性の条件も改良されました。芸術作品も人間によって創造され、屋内に光が持ち込まれていました。25万年もの間この新しい発見−
−に改良が加えられてきました。枯れ枝やろうや獣脂や油を使って何とか太陽と青空からの光に似せようと努めてきました。しかしながら、こと照明に関する限り、焚き火の光と同じ程度の光しか得ることができませんでした。


  さて、この間、人間の労働様式には、ほとんど変化がありませんでした。農耕、狩猟、漁労等、すべて屋外の作業でした。20世紀の初め、アメリカのような先進工業国においても全労働の75%は屋外労働でした。そこにやってきたのが、電球の発明であり、爆発的な工業技術革新と生産力を伴ってきました。そして1970年になると今度は逆に屋外の太陽の光のもとで働くアメリカ人はわずか10%以下という状況になったのです。90%以上の人たちが屋内で人工の光のもとで研究し労働するようになってしまったのです。


  こうして、命を支える太陽と天空からの全スペクトル光は私たちの環境からほど遠い所へ行ってしまいました。太陽と天空からの全スペクトル光とは似つかぬ人工の光のもとで生活するようになってしまいました。このような環境の激変が
生命の構造に深い影響を与えないとしたら、正に不思議と言えましょう。確かに地球上の生命は時々刻々、季節ごとにあるいはお天気に、ないしはその場所によって異なる太陽と天空からの光に、 比較的微妙に適応してきました。しかしながら私たち人間は全スペクトルを完全に放棄し、人間として変わりなく命を維持していくことが、果たしてできるでしょうか?


  1950年代に大量に導入された蛍光灯がもたらす、生物化学的な影響は実のところ、予想外に大きなものでした。なぜなら、そのスペクトルがあまりにも太陽のスペクトルと違っていたからです。数十万年、数百万年もの間、自然の星に照らされてきた我々の身体が、新しいガラスの星のスペクトルや色に果たして適応できるでしょうか?

("The treacherous Light Bulb, " Reports on Research a publication of the Massachusetts Institute of Technology, April, 1970)「電球の裏切り」より引用


  現在までに入手できる情報によれば、少なくとも一つの確実な事実があります。光には生物科学的な影響が存在するということです。しかもその影響は個々の健康にとって極めて重要に思われます。さらに光環境は、人間の安堵感とか遂行力とかあるいはその他の生物学的な現象に大きな影響を及ぼしているのです。驚いたことには、光はまた実験室でも容易に生物現象を再現することができるのです。

("Biological Complications of Artificial Illustration" vol. 63,  no. 10,  pp. by R. J. Wurtman)
「人工照明の生物学的意義」より引用


  まあ皮肉といえば皮肉なのですが、私たち人間は生理学的な結果など何も考えずに光環境の中に身を投じている一方、光が動物に対していかなる影響を与えるかを注意深く観察してきました。しかし、人工光が人間に与える影響を考える方が優先されるべきではないでしょうか。


  これから申し上げることで最も重要なことは、光が生命に対して深い影響を持っているということです。私たちのライフスタイルが人工の光を要求する以上、人工の光はできるだけ自然の光に接近しているべきだといえるのではないでしょうか。


  光が生命に与える影響の一例として、マサチューセッツ工科大学において、ハツカネズミを使ってなされた研究があります。同研究によれば太陽光に相似した蛍光灯の下で飼育されたネズミの器官は、従来の蛍光灯下で飼育されたハツカネズミの器官よりはるかに大きいということです。


  別の例として、動物園における爬虫類の例なのですが、興味深い実験結果がでています。当動物園では長いマムシのピット・ヴァイパー(Pit Vipers)の飼育が難しいのは太陽光の欠如となんらかの関係があると疑ったのです。大抵の爬虫類の飼育室では幅の狭いスペクトルか、ゆがんだスペクトルの光を使って照射してきました。そこで、当動物園では2つの異なった蛍光灯で実験をしてみました。Optima 及び
トルーライトと呼ばれる蛍光灯で、両者とも太陽の光に非常に接近した光です。


  両者の蛍光灯を使って餓死寸前のヘビを照射したところ、数日の後に餌を受付け始めました。一方当動物園に到着したヘビ、これは健康そのものだったのですが、冷白色の蛍光灯で照射したところ、3〜5週間の後、息も絶え絶えとなってしまったのです。ヘビの 生息環境は整えていたのですが、光だけが自然の光と違っていたためでしょう。光源の一本をたった一本の
トルーライトに変えたところ、3日間の後にはヘビは元気を取り戻してその生活様式を一変しました。

("Observations on Two New Artificial Reptile Displays," International Zoo Yearbook  vol. 9,  pp. 12-13  by J. Lasyeo)


  従ってこの場合、従来の冷白色蛍光灯と太陽光をシミュレーションした蛍光灯との差は、ヘビに関する限り生と死の差であったわけです。他の例をあげると、有名なニューヨーク動物園(Bron Zoo)の場合なのですが、太陽光をシミュレーションした蛍光灯(
トルーライト)を使ったところ、人工飼育では世界で初めてツグメ鳥に卵を産ませることができました。


   光が動物の生命に及ぼす影響の他の面について若干触れてみましょう。動物の性的発育、繁殖、移住、新陳代謝、換羽、あるいは、色彩の変化、体温、行動及び睡眠と覚醒、これらはすべて光によって影響を受けます。動物に関するこれらの発見を、私たちは無視できるでしょうか?


  人間は動物とそんなに違うのでしょうか? 幅の狭いスペクトルの光のもとでは、全スペクトルの光のもとで育てた場合と比較して、動物の成長は阻害されるという事実を私たちは無視できるでしょうか?


  誰でも知っているように、太陽光は体内において、
ビタミンDの合成を促します。これは人間についても動物についても同じです。また私たちは、ビタミンDが強い骨と丈夫な歯のために不可欠であるということも知っています。


  可視光線領域と紫外線領域において太陽光ともっとも相似した光(
トルーライト)のもとで飼育したゴールデンハムスターの虫歯の発生率は、従来の一般蛍光灯のもとで飼育した場合と比較して5分の1にとどまりました。


  逆に言うと、従来の冷白色蛍光灯のもとで飼育した場合の虫歯の発生率は太陽光をシミュレーションした光(
トルーライト)のもとで飼育した場合の5倍であったばかりでなく、驚くべきことにその虫歯の侵食度は10倍にも達していたのです。

("The Effects of Lights of Different Spectra on Carries Incidents in golden Hamster,"
  Activities of Oral Biology, vol. 10,  no. 12,  pp. 1377-1496,  1971
  by  I. M. Sharon, R.P. Feller and S. W. Burney )


 

○●人間について

  「
太陽光のビタミン」−つまりビタミンDは、正しい骨と歯の発育のために必要です。つまり成長する骨にカルシウムを追加沈着させる過程があるからです。クル病について、ブランデース大学のW. F. ルーミス博士は、次のように述べておられます。


  現在でもなおクル病は、
ビタミンDの欠乏から生ずるある種の栄養不良病と広くみなされておりますが、事実は、太陽光の欠乏から発生する病気なのです。スモッグ(大気汚染)に覆われた工業大都市では、クル病は人類が経験した最初の空気汚染公害病でありました。

("Rickets" Scientific American,  vol. 223,  no. 6,  pp. 71-91,  Dec. 1970)


  
ビタミンDについては、いくつかの異なった入手源があります。すなわち私たちは、ビタミンDを皮膚上において太陽の光合成からも、魚からも、酪農製品からもつまりビタミン食品からも摂取できます。しかし、最近の研究によれば、ビタミンDの80%から90%は太陽光による皮下合成によって得られるということがわかっています。


  都会では、ほとんどの人がビルの中でガラス越しに働き、閉切った車であちこち乗り回って働いています。そしていざ屋外に出ようとすると、それは、紫外線の放射がもっとも少ない早朝あるいは夕方遅くということになります。


  白熱灯はほとんど紫外線を放射せず、一般の蛍光灯が放射するわずかな紫外線も取り付けてある備品によって、吸収されてしまいます。私たちは、
トルーライトが光を発した後のカルシウム吸収の変化を研究してきました。


  この蛍光灯(
トルーライト)は、太陽と天空からの光線に似せて製作されました。太陽からの紫外線を全く受けない人たちの腸内におけるカルシウム吸収が、この自然光に似せた光によって、効果的にかなり増えているということが私たちの研究データ資料からうかがえます。

("Stimulation by Artificial Lighting of Calcium Absorption in Elderly Human Subjects," Nature, vol. 229,  pp. 225-227, 1971  by R. MNeer, et. al.) より 引用。


  カルシウムの吸収は、子供の丈夫な骨の成長と骨がもろくなっている60歳以上の人々にとって、特に重要です。旧ソ連(現ロシア)の科学者たちは、機械工場の従業員たちにもたらす紫外線の効果を研究するために、冬の間(
5ヶ月間)実験を行いました。従業員が2つのグループに分けられ、一方のグループは(a)少量の紫外線を加えた蛍光灯のもとで、(b)他方のグループは、従来の紫外線を放射しない蛍光灯のもとで働きました。報告された結果は何とも驚くべきものです。


  
5ヶ月間照射した後のカタル病や風邪の患者数は、(a)紫外線を照射したグループと(b)対照グループとでは、それぞれ従業員100人につき、10人と18人でした。またこれらの原因によって失われた勤務日数(欠勤日数)はそれぞれ41日と78日でした。★

("Experience in the Use of Erythemic  Ultraviolet Radiation in the General Lighting System of  a  Machine Shop, " Gigiena i Sanitarya, vol. 32,  pp. 129-111, Oct. 1967  by N. V. Volkova.) より 引用。

   *************************

 
 カルシウム代謝の立場からいうと、皮膚は食物の中のプレビタミンDが紫外線に当たってセコステロイドになってビタミンDに転換する重要な所で、日光ことにその中の紫外線に当たることは、ビタミンDを皮膚で作るためにきわめて重要なことです。
 
 食物の中にもすでにビタミンDは含まれていますが、これは体が必要とする量の1/2くらいでしかなく、あとの1/2はプレビタミンDとして取り込まれてから皮膚で紫外線の力で初めてビタミンDになります。このため、もしもまったく紫外線に当たらない人があるとすると、その人は必要量の半分しかビタミンDを摂ることができないわけで、必然的にビタミンD不足に陥り、腸管からのカルシ ウム吸収が減少し、骨粗鬆症になりやすくなります。
 
 したがって、ビタミンDを充分に皮膚で作るために日光浴は必要であり、骨粗鬆症の予防にも日光浴は重要な因子であるということになります。事実、北日本や日本海側で日光に充分当たらない人々は骨粗鬆症になりやすいことが、糖尿病の患者群についての調査で明らかにされています。
 
 夏、海水浴をすると、冬になっても風邪を引かないといいますが、ビタミンDの作用の中には、細胞の分化促進、免疫細胞の機能を刺激する作用も最近見つかっており、また皮膚は免疫の上でも、ランゲルハンス細胞などがあって重要な場所ですので、感染に対する抵抗や免疫に、皮膚でのビタミンDの合成が重要な役割を果たすことは充分に考えられます。
 

 紫外線 BUVB には、体に欠かせない、幾つかの役目があります。

まず、皮膚や肝臓に蓄えられたビタミンD2を、ビタミンD3に変える役目をします。
  ビタミンD3、食物から摂取したカルシウムを、体内カルシウムに再生するのに必要です。体内カルシウムは、骨格を作り、神経の伝達物質の役目をします。日光浴をすると、骨が丈夫になり、運動神経が良くなるのは、そのためです。

また、ビタミンD3、細胞が生命活動を行うためのレセプターの役目をします。体全体が軽くなり、体力が増すのは、そのためです。

さらに、ビタミンD3、免疫能力を高める役目をします。日光浴をすると、風邪をひきにくくなり、また病気の回復が早まるのは、そのためです。

 このビタミンD3は、食べ物から摂ることはできず、体が紫外線UVBを浴びることでしか、作ることができません。

  
体に欠かせない紫外線より抜粋しました。

   *************************

 




■3. 屋内にふりそそぐ太陽 トルーライト
 


○●SUNSKY(太陽と天空)からの下で

  地球に生命が誕生して以来、地上のすべての生命は、太陽と天空からの光の下ではぐくまれてきました。光が存在しなければ地球上のすべての生命は死滅してしまいます。なぜならば、光が無ければ植物の光合成は営まれず、その結果、草食動物は餓死し、肉食動物は草食動物を餌食とすることができないからです。


   光と生物(生命)との相関関係を研究する学問を
光生物学PhotoBiology)といいますが、専門家に言わせますと、光と生物との相関関係は、約8,000ほどあると言われています。


  ところで、「光とは何か?」 とくに光生物学で取り扱う「光とは何か?」 等々の本質的な問題があるわけですが、


  光は電磁波(波動)でもあり、粒子でもあり、光生物学が取り扱う範囲は、290nm(ナノメートル=10億分の1メートル)から、2,100nmの波長の範囲の電磁波で、しかもここでは、赤外線は吸収物質の温度上昇がその主な影響であると仮説して、
290〜380nmの中・近紫外線と、380〜760nmの可視光線の領域()をSUNSKYからの光として検討することとしました。

 
参考:太陽光線の仕組み http://poesie.hp.infoseek.co.jp/Taiyo.htm



○●水質、空気質、光質は同一次元の問題

  
SUNSKYからの光も、月の光も、星の光もそして私たちの眼を悩ます従来の蛍光灯の光も、その成分は380〜760nmの可視光線の範囲内にあります。但し、これが重要なのですが、それぞれの成分の割合が非常に違っているのです。例えば普通の蛍光灯(冷白色)の光の成分を分析してみますと、その割合(RSPD 相対的分光エネルギー分布)は、SUNSKYからの光の割合と全く違っていることが分かります。


  真夏の昼間(普通の室内の明るさの100倍位)でも、ちょっと木陰に入れば(室内の明るさの10倍位)、新聞も楽に読めます。絵本も本当に自然の色で楽しむことができます。ところが、蛍光灯の下で長時間本を読んだり、書き物をしたりしたら、眼がショボショボしてくるのは誰でも経験しています。色も自然には見えません。お医者さんが緊急患者の顔色診断をしようとしても、無理なのです。


  何故でしょうか? それはズバリ
光質が違うからです。 ある学校で高圧ナトリウムランプを採用しました。省エネのためです。非常に明るかったからです。ところが、ものは自然に見えませんし、眼は充血し、頭痛もしてくるし、吐き気も催す始末でした。先生も生徒もです。光の質がSUNSKYからのそれと全く違っていたためです。


  私たちは水のペーハー(PH)や呼吸している空気の成分を変えたりするでしょうか?ええ勿論そんなことはしません。では、人間の行動はその80%が光(視角)によって制御されているのに、光の質を変えて良いのでしょうか?



○●光の質が変わるとどうなるか?

  
SUNSKYからの光、普通の蛍光灯(冷白色)の光、トルーライトからの光が光生物学上どのような影響を与えるか? ごく一部分ですが、一覧表にしてみました。


    質 問                      回    答
  -------------------------------------------------------------------------
              
SUNSKY   冷白色灯    トルーライト
  -------------------------------------------------------------------------
よく見えますか   
  よく見える       よく見えない     よく見える
色は            
自然          不自然        自然
眼精疲労         
疲れない       ショボショボ     疲れない
植物            
枯れない       枯れる        枯れない
節間距離         
自然          不自然        自然
葉厚            自然          うすい         自然
リンゴ           赤くなる        赤くならない     赤くなる
ナス            
ナス色になる     ナス色にならない ナス色になる
眼の疲れ         
疲れない       疲れる        疲れない
まぶしさ          
眩しくない       眩しい        眩しくない
快、不快          
           不快         
毒蛇の食欲        
           不良・餓死     
犬猫のクル病防止    
           不良         
養鶏産卵率        
           下          
顔色診断         
容易          不易         容易
患者病室         
           不快         
ぶどう状球菌殺菌                不良         
呼吸器系疾患防止                不良         
じん肺防止        
           不良         
カルシフェロール
カルシウム吸収     
  良           不良         
労働生産性        
向上          低下         向上
ビリルビン排泄
及びその診断       
           不良         
(エアーシールド見解)
丈夫な骨と歯のため   
           不良         



○●トルーライトは、SUNSKYに最も接近した光

  
トルーライトの成分(RSPD 相対的分光エネルギー分布)は、自然の光の成分に極限的に接近しています。参考として、世界の特許番号を列記します。

  U.S.A.     3670193

  カナダ       907117

  
フランス    1573643
  ドイツ     1764685
  
イギリス    1236096
  イタリア      840686
  メキシコ     103214
  
スペイン     356238
  ベネズエラ    22679

  ※ 商標登録: 米国では、
VITA-LITE バイタライト
           
  日本では、TRUE-LITEトルーライト


 


○●色温度と、演色指数について

   
色温度   … Color Temperature
   
 演色指数  … 
Color Rendering Index →略して CRI

  太陽光線に近い光源ということは、自然の光をどこででも使えるということになります。もしあなたが画家だったら、あなたは、その人工の太陽光線の方が戸外の自然の光よりずっと良いと気付くでしょう。なぜなら人工の光は時間、場所によって変化しないし、実際に影がさしてくるということもないのですから、細かな色合いに関しても実に完璧に近いといえます。


  適切な器具を使えば、その強度を調節することもできます。もしあなたの本職がグラフィックアートなら人工の太陽光線はスライドを見たり、映してみたりするのにまさにベストといえます。


  絵画をとりあげてみる限り Modern Photography は5つの異なる蛍光灯を太陽光線と比較したテストについて記載しました。使用したフィルムは、Kodachrome U Daylight でした。


  私たちはより良いカラーが見られるかどうかということで、それぞれの明かりでシャッターを切ってみました。つまり私たちのお気に入りの
トルーライトを除いて……。トルーライトについていえば、それが素晴らしかったように、まさにそういう素晴らしい結果が出ました。


  
色温度 5,500°K(ケルビン)のトルーライトが太陽光線については戸外との比較でシャッターを切ってチェックしてみた時に、トルーライトの太陽光線が実際の空の明るさくらいだという結果に気付きました。私たちはトルーライトの場合、どんな写真撮影でも結果が変わらないと気付きました。

("How to Hate Fluorescent Lighting Successfully," Modern Photography, pp. 86-87, March 1973  by T. Galluzzo and H. Kimata) より引用。


  蛍光灯の光がどのくらい良くスライドフィルムに作用するかを決定するには2つの要素があります。一つには色温度で、これは暖かさ(赤色系)か冷たさ(青色系)かを決めるものです。もう一つは演色指数で、特殊な光源の下での色の見え方を決めるものです。ここに例をあげてみますと、


      
光 源           色温度(ケルビン)   演色指数(CRI
  -------------------------------------------------------------------------
  自然の戸外の光       5,000〜7,500°K      100
  冷白色の蛍光灯       4,500°K             68
  温い色の蛍光灯       3,000°K                  56
  太陽光線の色の蛍光灯
 6,500°K             75
  トルーライト               5,500°K                   94


  
これまでの冷白色の蛍光灯の下で写真を撮ってみても、所詮良くはできません。Daylight フィルムでは全てのものが嫌な緑っぽい色合いを(緑かぶり)を呈しています。タングステンフィルムではそれはありません。レンズのスティックフィルターでほとんどの光はカットしてしまいます。(もしあの蛍光灯に向かってシャッターを切った場合でさえもです。)


  しかし、ある一つの蛍光灯の光( トルーライト)の場合、Daylight フィルムを使ってフィルターもなしでです。当ててみて下さい。それは普遍的な用途の灯で、生物つまり人間にも適合します。それは特殊な 目的の太陽灯ではありませんし、日焼けもしません。全学校で、オフィスで、工場で、病院で、住まいで、その他どんなところでも蛍光灯を使うところなら明かりとして使えます。ただそれはもっとも素晴らしい光だということです(従来の蛍光灯に比べて)。


  トルーライトは可視光線でも紫外線でも太陽の光に似ています。ということは、太陽光のような働きをするということです。トルーライトに類似した商品はありません。

 




■4. 学校生活(School Days)
 


●1.

  最近の生徒たちは、すべて実用的に造られた明るい環境のもとで成長しています。早朝(車やバスで)学校に行き、屋内で一日を過ごし、それから歯医者に通ったり、音楽のレッスンを受けたり、宗教的な指導を受けたり、テレビを見たりして、そして宿題を済ませるといった具合です。子供たちはとても忙しいので電話で一緒に遊ぶ約束までするのですが、通常は居間、テレビの前で過ごしています。


  従来の人工の光の歪んだスペクトルは、太陽光に似せたものと比較した場合、生徒の成長により影響を及ぼすのでしょうか? コーネル大学の大学生教育向上センターの研究によりますと、非常に大きな影響を与えるらしいのです。
トルーライトのもとで4時間程度勉強した後でも一般的な敏感さは損なわれることは無く、結論的には、トルーライトのもとで勉強することは、冷白色蛍光灯のもとで勉強するより眼の疲労、体の疲労等は少なく、集中力が維持されるという好結果でした。

("Environmental Illumination and Human Behavior:  The Effects of Spectrum of Light Source on Human Performance in A University Setting," Cornell University Study, 1973)より引用。



●2.

   旧ソ連(現ロシア)では、完全な研究期間を設け、児童の教室において実験が行われました。クラスの半分に低レベルの紫外線(あまり明るすぎない程度に照射)を照明装置に取り付け、残りの半分には取り付けない。総計7263の実験が行われ、以下の結果が報告されました。


  
・ (紫外線の)照射を受けた生徒はかなり良い成績を収め、疲労感もなく、視覚もはっきりしていて、体重は増えて、実際より早く成長しました。


   ビリルビンは血液の生成物です。ハイパービリルビネミアとは、ビリルビンが多すぎるという意味です。通常それは、黄疸と呼ばれていますが、その主な犠牲者は新生児で、とりわけ早産の乳児に起こりがちです。いわゆる黄色い赤ちゃんなのです。 

   黄疸は自然になくなりますが、もし消えなかったりすると、その結果、精神障害や運動神経障害、脳性小児麻痺などを引き起こし、また死亡する場合もあります。従来のハイパービリルビネミアに対する優れた治療法は、乳児の血液を全部交換することでした。


  比較的新しい治療法は Phototherapy (フォトセラピー)と言いますが、かなりの研究によって効果的であることがわかり、実際に行われています。治療法には、乳児に時間制御した光を照射することが含まれています。そして用いられている蛍光灯は自然光とほとんど同じ光を放射する
トルーライトとして知られています。そしてすべての患者がビリルビンの著しい低下を示しています。

("Phototherapy of Hyperbilirubinemia in Premature Infants," Ceskoslovenska Pediatrie, vol. 26  pp. 80-82, Feb. 1971  by R. Hodr) 


  この分野における主導的権威者の一人である J. F. Lucey 博士(アメリカ小児学胎児新生児委員会の元会長)は、幅の広いスペクトル光が自然光と非常によく似ており、当然使用し続けるべきであると述べています。これは私たちの貴重な経験からこういうタイプの光を 日常生活に推し進めていこうという理由からです。冷白色灯の使用はチアノーゼを発見する医療問題を複雑にしてしまうのです。同様のことについて、Lucey 博士は述べています。


  私たちは、過去5年間(1966-1971)にわたり育児室で400人近い未熟児に光療法を行ってきたが、いずれも血清ビリルビンと輸血交換する必要がなかった。 


("Neminatal Phototherapy: Users, Problems and Questions" Seminars in Hematology, vol. 9, no. 2, pp. 127-135,  April, 1972  by J. F. Lucey)



●3. 空気浄化(Nature's Air Freshener)

   私たちが何かものを新鮮にするために、太陽の下にしばらく置いたりしたことを覚えておられますか?  洗濯物を物干しに干した時のすがすがしい香りを覚えておられるでしょうか?ものが太陽光線にしばらく照らされると、それらが浄化されるようなある種の感覚をなんとなく抱きます。そして実際30年以上も前から太陽光がさまざまな病菌も殺すということが科学的に証明されています。ところで人工の光もまた効果を上げられるのでしょうか?


  アーサーD.リトル社の生化学部門の研究者たちは、そのことを発見するために、人工の太陽光を、スタフイロココスアウリアス菌(非常に恐ろしいstaph虫)とセラチアマルセスセン(老廃物を分解するバクテリア)のコロニーに照射してみました。セラチアは無事だったのですが、 staphに何が起こったかを見てみましょう。


  
トルーライトをそれぞれ高レベルと低レベルで8時間照射したら、約90%の殺菌度が得られた。トルーライト灯を強度に使用するのは、照射時間を延長した上で、セラチアアウリス菌の殺菌に重要な役割を果たす照明として、薦められるからである。このような人工の太陽光を、普通一般に存在する少量の紫外線を含んだ高レベルにすると、このことによって大気汚染またおそらくは他の生物を制御する価値が生じます。

("Bactericidal Activity of a Broad Spectrum Illumination Source," Applied Microbiology, vol. 19, no. 6, pp. 1013-1015, June 1970  by P. Himmelfarb, et. al.)



●4. 見るものすべてあなたが得られるもの(What you see is what you get)

  
私の住んでいるアパートに 私たちの誰よりも背が低くてやせている少年がいました。彼はまた一番走るのが速くスティックボールのベストプレイヤーであり、最も上手くボールを運んでいて、今思ってみると非常に優秀な少年だったようです。彼の人生の法典とは(私自身いまだにそうあって欲しいと望んでいるのですが)、『最大が最善なのではない、最善こそ最善なのである(by Billy WcCanm)』


  同様のことが光についても言えるに違いありません。まさに、最大が最善なのではなく、最善こそ最善なのです。数年来光産業はルーメン競争において、常に相手を凌ごうと光源をさらに明るくする努力をしてきました。それはそれで結構です。ところがそのことを除外すると、織物を取り出してみて、それが本当はどんな色なのか、わざわざ窓際に行ってみるのは、どういう訳なのでしょうか? また芸術家がいつも青空を求めるのは何故なのでしょう?


  もしあなたが、光源が根本的にはスペクトルと呼ばれる色素の結合体であるということを知っていたなら、その答えははっきりしています。太陽と青空からの光があらゆる色彩と紫外線を含んでいるということを思い出してみて下さい。色彩(色調や彩色及び価値等)は人工の光源の要素がどれだけ太陽光の要素に近いか、ということにかかっていることがよく分かっています。


  ほとんどの(一般の)人工の光はスペクトルのある色彩領域においては明るくても、他の色彩領域では暗いのが現状です。例えば、白熱灯は赤が明るく青だと暗くなります。そして、ものの外見を暖かそうに見せます。これはこれで素晴らしいことです。しかし、日光と比べると十分とはいえません。もっとも効果的な電球はソディウム蒸気灯ですが、つまりワットが一番高い電球ということですが、そのスペクトルはいまだにかなりゆがんでいるので、ある色を他の色とはっきり区別することはできません。いったい誰が明暗の世界に住みたいなどと願うでしょう。


  冷白色灯や白熱灯そしていわゆるDaylight(白昼光) 蛍光灯のような広いスペクトル灯は改良されていますが、視覚の精密度が要求された場合、まだそれらは着手段階といえるでしょう。その上、それらの蛍光灯が放出する紫外線はバランスがとれていません。


  さて、仮にあなたが全スペクトル光をもつ人工太陽光線トルーライト)を手に入れたとしたら、それで十分なのです。真のカラー演出を得たことになるのです。なぜなら自然の光のもとで実際見るように、事物を見ることができるからです。そしてより良く見えるのには、ルーメン効果を必要としないからです。しかも、適量の紫外線はそれなしでは失敗するかもしれない細部にわたって巧みに、精妙に、蛍光を発するので、視覚能力に役立つのです。後述の引用文は少々堅苦しいものですが、イギリスで行われた研究に関する限り、もっとも重要な意味を有しています。


  『平均的な結果は、一番明るい電球よりも意図的に低下させた照明基準で演色してある電球が良色を供するが、それで十分である。電球の演色性が鮮明な色彩を供給するので、十分であるということになった。スペクトル放射の不安定さは、あざやかな色合いや着色の鮮明さを損ねてしまうのである。

("Illumination, Color Rendering and Visual Clarity," Lighting Research and Technology, vol. 1, no. 4,  pp. 259-261, 1969  by S. M. Aston and H. E. Bellchambers )』

 




■5. 注目を浴びる光の健康に対する重要性
 


●1.

  9,300マイル、約1億5,000万キロメートル彼方の源(
)から、1秒間に186マイル、約30万キロメートルの速さで旅をする栄養物、これはまさに地球上のライフ・サポート・システムの一環として、食物・水・空気と同列の地位を占めるものです。

   (
 参考 http://jvsc.jst.go.jp/universe/planet/)


  この栄養物とは、『光』、つまり地球のヒーターであり、照明体でもある太陽からの光のことです。


  しかし、光はまた白熱電球、2種類の蛍光灯、ナトリウム及び水銀蒸発気電球からも発します。食物・水・空気と同じように、最近『光』にも問題が生じました。すなわち光汚染の問題です。光質の悪い光を長時間、余分に受けることで、バイオリズムは乱れ、学童は変調を来たし、労働者の生産性は低下し、ホワイトカラー族を疲労させるというものです。


  さりとて、過剰に日光を受ければ日焼けを生じ、歳と共に皮膚ガンの場面ともなりかねない。悪い照明もあります。諸々の学術論文が指摘しているように、正しい種類の光を充分与えないと高齢者のカルシウム吸収が阻害され骨はもろくなってしまうのです。


  光はまた、新生児の黄疸をコントロールし、抑うつ病を癒し、生命の危機を救う療法そのものです。


  事実、光はその種類が正しいか間違っているか、さらに量的に過剰であるか、過少であるかによって、農産物・畜産物にも影響を与えるものです。太陽光に最も接近した人工の光(
トルーライト)を普通よりも長時間牛舎に照射すると、追加飼料を与えることなくして、牛肉の生産が10〜15%もアップするのです。


  この発見も2通りに使い分けができると思います。養牛の増量にとっては確かに安上がりな方法であり、人類の肥満に対して新説を為すものでもあります。小鳥の餌ほどしか食べていないのに体重が一向に減らないと言っている肥満のアメリカ人は恐らく人工の光を余りにも長時間与えられているのかも知れません。 (ここはジョークです。
|ω・`)


  本当かい? と読者は言われるでしょう。光は光だ。何が問題なのだ? と言われることでしょう。実は全ての光は同一ではないということなのです。これが問題なのです。


  Super Nutrient スーパー・ヌートリエント すなわち栄養物としてのスーパーマン的光と信じられているものは、太陽から来る全スペクトル光ないしは太陽光にシミュレーションした全スペクトルを有する人工の光です。蛍光灯の中にそうした光を放つもの(
トルーライト)もあります。


  ところで、事務所、学校、工場、病院等で一般に使用されている蛍光灯はほとんどこの範ちゅうに入りません。全スペクトル光とは似ても似つかぬ光なのです。これが、光革命の最前線に立つ光生物学者に言わせると、悪い照明の根源なのです。光革命は静かではあるが過去数十年の間、徐々に起こって来ていて、最近10数年の間に最も驚異的分野として出現して来たものと言えます。


  照明といっても各種諸々のタイプがあります。まず、サンライトつまり日光があり、次にキャンドルライト、ファイヤーライトがあります。その次に来るのが電気を使って抵抗の大きいタングステン・フィラメントを加熱して光を発するようにした白熱灯、ナトリウムランプ、水銀灯、一般蛍光灯、そして、全スペクトルを有する太陽光をシミュレーションした蛍光灯(
トルーライト)といった具合です。



●2.

  
光とは何か?  光研究センター(The Center of Light Research)の研究員クリスティーン M  パベルジャックは次のように定義しています。

  
光とは視覚器官が反応する放射エネルギーである。エネルギーの創造ないし破壊はあり得ず単にその形を変える訳であるから、現在の解釈によれば、光は電気的ないし化学的エネルギーから光源内に於いての放射エネルギーに変形されたものであり、ハイスピードかつハイフリークェンシーで移動し、その充分量が人体内で化学的エネルギーに変形する時、人間にとって極めて有益なものとなる。太陽も電球も共に光源である。


  光の格付けの方法の一つに、
Color Rendering Index →略して CRIすなわち演色指数があります。屋外自然光CRI100です。全スペクトル蛍光灯のトルーライト94、標準冷白色蛍光灯は68、その他の蛍光灯は56です。

■3.屋内にふりそそぐ太陽トルーライト○●色温度と、演色指数について参照)


  
屋外自然光及び自然光を複製した光源(トルーライト)の下では、疲労やストレスは減少し、ものが良く見え、かつ生産性も向上します。諸々の研究結果がこのことを証明しています。数多くの学術論文によると、太陽光または太陽光を複製した蛍光灯(トルーライト)の光は一見してまるで手品ではないかと思われるような事象をもたらして来ているのです。


  例えば、

  ・太陽の全スペクトル光に接近した人工の光で植物を育成する場合、日長などをコントロールすることにより、開花時期を事前に設定することができました。

  ・農場を見てみましょう。自然の光を受ける時間、すなわち9〜12時間を人工的に全スペクトル光を使用して16時間に増やしてやると、乳牛の搾乳量が10〜15%も増えました。

  ・全スペクトル光は、尋常性乾癬、新生児の黄疸、単純疱疹などの治療に使われています。

  ・太陽からの光は頭の中にあるえんどう豆ほどの大きさの
松果体を刺激します。太陽光の刺激を受けた松果体は非常に多くのものをコントロールするホルモン=メラトニンを分泌します。このメラトニンを動物に注射してやると、睡眠を誘発し、排卵を抑制し、その他のホルモン分泌を変えてしまいます。専門家に言わせると、プラスチックまたは普通の眼鏡レンズやコンタクトレンズは眼からこの松果体に旅する紫外線のある部分をカットしてしまうようです。

  ・ニューヨーク州イサカ市のコーネル大学教育改善センター(
Center for Improvement of Undergraduate Education)に於いてのことですが、太陽光に非常に接近した蛍光灯(トルーライト)で照明した教室内で勉強させたところ、普通の蛍光灯照明の場合と比べて、ものが非常に良く見えること、全体的に疲労が軽減すること、そして試験の成績もアップすることが証明されたのです。



●3.

  光と健康の研究分野ではパイオニアと言われるフロリダ州サラソタ市のジョン・オットやこのリポートを準備するために幾人もの科学者を選んでインタビューをした人たちはさらに驚嘆すべきことを話してくれました。


  オットや他の科学者たちは確かな証拠を示しながら話してくれました。なかでとても印象的だったのは、動物の世界に太陽光に接近した蛍光灯(
トルーライト)の光が及ぼす影響についての報告でした。


  ラス・ブラウンは彼のマンハッタンのNo.1 Times Square Building のチーフ・エンジニアですが、アリ・ケムと名付けた彼のインコについて話してくれました。彼とアリ・ケムは地下55フィート(16.5m)の事務所で同居しています。


  ブラウンは言います。「もう9歳以上になるんだ。普通のインコの年齢の倍というところだね。」ニューヨークのブロンクスの動物園の鳥の専門家に裏を取ってみたが、ブラウンは空威張りしていなかった。そこで、ブラウンに訊いてみました。


  「アリ・ケムの寿命がそんなに長い秘密は何なのですか?」


  「地下まで来てる光のお蔭なんですよ。植物も良く育っていますよ。勿論ここまでは自然光は絶対に届きません。実のところ、ここはかなり深い。地下鉄よりさらに下20フィート(6m)の所なんですよ。」


  ラス・ブラウンとアリ・ケムに届いていた光は、そう
トルーライトの光でした。自然の太陽光とほとんどそっくりという光。現在No.1 Times Square Building の24階全フロアーはトルーライト照明が施されています。同ビルのオーナーであるアレックス・パーカーはビルをアライド・ケミカル社(Alleid Chemical)から買った時、照明はトルーライトにしようと決めたのは自分のアイデアであったと言います。


  「実はちょっと自宅で研究してみたのですな。そうしたら、この人工の光について発見した事柄が全部、健康にいいんだ、と言うことが信じられるようになったのです。」



  ブロンクス動物園の飼育係たちも、正にこの光のお蔭で
タフテッド・パフィン長い眉毛のような房とカラフルな口ばしが特徴のアラスカの代表的な海鳥)たちもゆったりと暮らしていると言います。飼育係によれば、過去4年間パフィンが落ち着いてくれないかと努力してきたと言う。そこで、自然光に94%シミュレーションした特殊な光(トルーライト)の採用となった次第。屋外の太陽とも言うべきこの光の影響を受け、この北太平洋に生息するシャイな海鳥たちも、頭や耳をそびやかし、羽の色つやも自然となり、飼育史上初めて産卵させることに成功し、しかもその卵がかえったと言うのです。


  ニューヨーク州シラキュースのバーネット動物園でも驚いたことが起こりました。 園長のチャールズ・T・クリフトはこのサンライト・シミュレーション光(
トルーライト)を採用してバーバリズムを防止しようとしたのです。ところが予想もしない結果となりました。動物たちは目を細め春が来たのだと思い始めたのでした。「あらら、これでは動物園ではなくて産科病院になってしまった。」とクリフト園長は言います。


  ニュージャージー州ノース・バーゲンのDURO TEST 社の科学者フィリップ・ヒューズ博士によれば、クリフト園長の経験したことは、光が及ぼす影響のほんの一例であり、まさに、光が食物・水・空気の直後に重要であることを示すものだと言います。ヒューズ博士はこの最も広く使用されている全スペクトル光
トルーライトを製造しているDURO TEST 社の副社長でもあります(この原稿執筆当時のこと)。


  同博士は神経学、生理学、心理学の専門家であり、マサチューセッツ工科大学のシンクタンクのスタッフとして2年間勤務したことがあります。課題はヴィジョン視感についてであり、3名のノーベル賞受賞者を含む20名のスタッフは生物化学的な基礎に基づき、脳に於ける視覚情報のプロセスに対して数多くの新しい知識を提供してきたのです。



  「
光はまさに栄養なのです」 とヒューズ博士は言います。「生物と全内分泌系にとって不可欠のものです。ホルモンを分泌させるという役割が光にはあるからです。」と言い、さらにつけ加えて、「例えば、ビタミンDは皮膚の中で紫外線によって光合成されるのだし、ビタミンDの摂受があってこそ正常な骨の発育が助長され、かつクル病が防止されるのです。ビタミンDはカルシウムの吸収を容易にするからです。」


  「太陽の光と余り似ない光の下で暮らすと、実はある研究実験によると、冬季室内に居住する年長者のカルシウム吸収が落ちることがわかったのです。ところが、全スペクトル光(
トルーライト)の下では逆にカルシウム吸収は増加するのです。」


  場合によると、ロシア人の方がアメリカ人より各種の光が健康に及ぼす諸々の影響について詳しいかもしれません。ソ連時代の幾多の学術論文によると、全スペクトル光の下では生産がアップし、いわゆるアブセンチーズムも低下するのです。多くの工場でこの種の光を照明に使用することを義務付けていたといいます。



  同じく旧ソ連で判明したことでは、学校に於いて全スペクトルの光の照明または管理放射量の紫外線を照射してやると、学業成績や行動を向上させるし、疲労も減少させるのです。



  ロシアでは、自然光から隔絶した所で作業をする炭鉱夫に対して光療法を実施しています。1日に1回、炭鉱夫たちは着衣を脱ぎ、屋外自然光をシミュレーションした照明(有益光線)を浴びるのだと言います。



  ヒューズ博士によると、この光療法は炭肺病の予防または治療に良いと言われ、アメリカの炭鉱夫もこの疾病にかかっていると言われます。ロシアの報告によると、単に炭塵だけでなく、全ての粉塵が肺から取り除かれるのに役立っていると言われています。



●4.

  
アメリカ全土にわたり、各種の学術会議において、先駆的健康と光のエキスパートであるオットは、自然光からかけ離れた蛍光灯やその他の光源を攻撃してきました。オットによれば、このような光源からの光は人間の健康を危険にさらすことになり、仮に全スペクトルの光を人工的に得ることができない場合には、最も危険の少ない光は、かのトーマス・エジソンが発見した白熱電球型のものだと言います。


  「最近の研究によると、植物に於いても動物に於いても、光に対する応答はただ単に明・暗の差に対してではなく、ある特定の応答・反応というのは、
特定の波長の光に対してなされるのである。」


  「その特定の波長の光がある人工光源で欠落している場合あるいは屋外自然光でもフィルター作用で欠如している場合は、生物学的な応答・反応は、仮に他の波長の光が存在していてもその領域内では暗闇の中にあるのと一緒で、起こり得ないのである。」


  オットは言うのです。最近の技術革新の最先端を行くものだとして市場に出現しているナトリウム・ランプは実のところ自然のスペクトルを再生していないのだと。


  テキサス州フォートワース市のスクールゾーンは約12の学校においてではあるが、ナトリウム・ランプ照明を実施した最初のケースでした。しかも、同スクールゾーンはナトリウム・ランプを全部取り払ってしまった最初のケースでもあったのでした。理由は先生・生徒の双方から頭痛・眼の緊張が訴えられ、その他の健康問題もあったからでした。


  その後コネチカット州チェシャイァー市のノートン小学校教育委員会も同一の理由により全てのナトリウム・ランプの撤去を決議したのです。


  オットによると、水銀ランプ、スペクトルの偏った蛍光灯を含む全てのガス放電ランプに関するもう一つの大問題はこれらの光源が筋肉の力を弱める光エネルギーを発光するということ、しかも生徒の学業成績及び行動に影響を与えると言うことです。


  あるコンシューマー・リサーチ誌が報告したある種の蛍光灯の健康に対する危険についての記事は業界及び政府に対し新しい調査を促しています。同誌は言います。「何故ならば、現在の連邦並びに州政府機関は根本的に新しい方向付けを検討して、一定の光量を得るに際して白熱灯から蛍光灯へ移行して省エネを達成すると言う経済問題を対策に当たるべきである。」「この問題解決へのアプローチの変更は、オット及びその他の研究者の研究の意味することによって充分に正当化されるのである。」


  (省エネの手段として、政府及び業界は専門知識のない一般大衆に対し、単にパンフレットを配布して白熱灯から蛍光灯へランプを交換するよう促してきたのです。勿論25ワットの蛍光灯は10ワットの白熱電球と同量の光を出し、電気代も4分の1にはなるが……)


  読者がもし、光がより内部のもの、生理学的な影響を与えることについて疑念をお持ちの場合は、次のことを読んで下さい。


  黄疸に対して、従来、新生児は全血液交換を余儀なくされてきました。ところがある日、一人の看護婦が黄疸にかかった幼児が自分の力で治癒していくように見えることに気がつきました。この幼児のベッドは開かれた窓のそばにあり、自然の光がたっぷりと流れ込んでいたのです。他方、奥の壁側にあり太陽光線の届かない場所にいた新生児の黄疸はよくならなかったのでした。


  このことにヒントを得て、赤ちゃんの黄疸に対して光療法が試みられたのです。そして、成功したのです! 自然光を複製した全スペクトル光(
トルーライト)の光が病室の隅々まで照らし、病室内のすべての赤ちゃんから黄疸を駆逐したのでした。1970年当時で、全米で年間約25,000人の新生児がこの光療法を受けて治癒したとのレポートがあります。

  → 
●5. 光療法は、未熟児黄疸に対する唯一の本質的治療手段


不眠症と体内時計

 なぜほとんどの睡眠問題が、生体リズムに関係しているのでしょう?


●体内時計とは?

 体内時計が機能不全に陥ると睡眠問題が引き起こされる -- これは決して驚くべきことではありません。
 なぜなら
体内時計こそが睡眠と目覚めの調整作用を行っているからです。

 
体内時計は脳の後部視床下部の中にある細胞です。科学的名称はSuprachaismatic Nucleus (SCN) で、その名が示す通り、エネルギーや睡眠に関連するホルモンの出入りを司どっています。

  
体内時計のしくみ


●生体リズムとは?
 
 
体内時計は、太陽の光や暗さなどのシグナルを受けて、いつ活動ホルモンを生産、ストップし、睡眠ホルモンを出すかを察知します。体内時計はこうしたホルモンのサイクルで動いています。そしてこのサイクルは、生体リズムとして知られています。


●体内時計は睡眠をどう調節するのでしょう?

 網膜にある
メラノプシン
ロドプシンオプシンなど、と呼ばれる視細胞(光受容体)が、光と暗さに反応して、網膜−視床下部路を通じてシグナルをSCNへ伝達します。SCNはこのシグナルを元に、昼と夜のホルモンの出入を調節します。

 もし
SCNが十分な光を得ると、睡眠を引き起こすメラトニンや、他の神経伝達物質を抑制します。光がないと、SCNは活動ホルモンを抑制し、夜のホルモンを作り出します。
 

●どうやって私達は眠りにつくのでしょう?

 夕方になると、体内時計は光が減ってきていることを知ります。そして
セロトニン、アドレナリン、コルチゾールや、その他の活動ホルモンの生産を中止します。

 暗さが増すと、
体内時計松果体に対して「
セロトニンをメラトニンに変えろ!」という指令を出します。するとメラトニンが増加し、血中濃度が上がり、脳の活動、心拍数、血圧や体温は下がります

 一言でいうなら、体の機能が低下し、半意識状態へと入るわけです。そして夜の暗さの中で体内時計はメラトニンの生産を増加し続け、体温は下がり続けます。


●どうして私達は目覚めるのでしょう?

 夜明け前、体温は最も低くなります。そして朝の薄明かりが体内時計に対し、メラトニンの生産を中止するようシグナルを出します。

 
体内時計は内分泌系に、コルチゾール、セロトニンや他の強力な覚醒ホルモンを出すシグナルを送ります。その結果コルチゾールは溢れんばかりになり、早朝はコルチゾールレベルが最高になります。コルチゾールレベルが上がってから1時間後、体は目覚めます。

     /////////////
 

睡眠サイクルの変化

 どうして私達の睡眠サイクルは壊れてしまうのでしょう?

 
体内時計の機能がうまくいかない原因は、何なのでしょう?


●規則正しいこと

 体は規則正しさを求めています。若い頃は夜更かししても支障がなかったかもしれませんが、後々その "ツケ" は回ってきます。規則正しい睡眠と目覚めのパターンから外れる行動は、
体内時計を確実に狂わせます。例えば週末に夜更かしすると、日曜の夜眠れずに悩むということは、至極当然のことなのです。

 
体内時計がシグナルを出しているのに眠りを拒否すると、メラトニンの生成作用と体温低下が遅れ、入眠と睡眠がしづらくなります。規則正しい生活をしていれば、体温は体にとって最適なタイミングで低下していきますが、睡眠に問題がある人の体温低下は、通常より2時間程度遅れているケースがほとんどです。


●睡眠相後退不眠症(宵っ張りの朝寝坊型)

 
体内時計は遅れがちです。そして一度遅れてしまうと、光療法などの医学的サポートなしではリセットが大変難しくなります(多くの成人の体内時計の平均値は24.5〜25.5時間。)

 こうしたタイプの不眠症は眠れなかったり、夜中にしばしば目覚めたり、朝の疲労感をもたらします。もし入眠や睡眠に慢性的な問題を抱えていたら、光療法を受けることをお勧めします。数ヶ月もしくは数年に亘って、恒常的に光療法を受けることをお勧めします。


●年齢と性

 年齢と性は睡眠障害の最も大きな要因です。体内時計は年齢によって変化します。大抵の人は青年期から中年期にかけて、体内時計の進みが遅くなります。また女性の体内時計は男性よりも遅く進みがちです。さらに女性は早い時期から難しい問題を抱えます。

 女性が中年になり更年期にさしかかると、体内時計は早くなりがちです。逆に男性は青年期の終わりから60代の初めまでの間に、体内時計が遅れがちになり、それ以降は進みがちになっていきます。

 
●思春期と若年期:夜更かし型不眠症

 思春期の人の
体内時計は、体を休息させて成長を促すため、メラトニンを過剰に生産します。その結果、体内時計は遅れがちとなります。

 中学生、高校生は、目覚めのホルモンが目覚めてから数時間経たないと出ないので、余計に朝の目覚めが大変なのです。体内時計が遅れるため、夜遅くまで寝ることができません。この体内時計のサイクルは、週末の夜更かしでさらに乱れがちになり、生体リズム障害をも引き起こします。

 この年代の多くは、特に
冬季に状態が悪くなります。体内時計が冬の暗さに影響を受け、メラトニンを過剰に生産し、体内時計をより遅くさせるからです。この季節性気分障害は、若い女性と男性にまず見られます。

 
●中年期:早い目覚めと夕方の疲労

 
体内時計は時間の経過とともに変化します。男性に比べて女性に早く見られることもありますが、以前問題がなかった人でも、進む生体リズムに苦しむことがあります。

 朝早く目が覚め、もう一度寝ることが難しくなります。朝は一日のうちで一番素晴らしい時間となりますが、夕方以降は活動的でいることが困難になります。


●黄金期(老年期):早朝不眠症

 60代に近づくと、
体内時計はとても早く進みます。多くの人が朝早く目覚め、眠れなくなります。体内時計がメラトニンや他の睡眠ホルモンを夕方に生産するので、完全な睡眠サイクルを維持することができなくなるためです。

 老人ホームなどでのスタッフの最大の問題は、夜間シフトです。なぜなら大半の入居者が朝早く起きてしまうからです。


●トラウマ、ストレス、欝(うつ)

 手術、ストレス、身体的、精神的トラウマや鬱は、体内時計の機能を不全なものとします。こうした場合、体内時計は普通年齢により、遅れるか進むかになります。大抵の場合、ストレスと鬱は睡眠に影響を与え、夜更かしするようになります。

 双極性障害(躁鬱病)と
ADHDの場合、生体リズムが遅れて、特別な朝の光が必要となります。医学的見地からも、生体リズム障害は感情障害のほとんどの要因だと認められています。
 

●光不足

 冬の暗さや暗い気候、環境的な光は、生体リズムに関係する睡眠障害と、感情障害の要因となります。
体内時計は必要な光と暗さのシグナルを受け取れないので上手く機能しなくなり、年齢によって進むか遅れることになります。

 進みも遅くもならない場合もありますが、体内時計の機能は弱まり、ホルモンをタイミングよく、適切な量生産することができなくなります。こうした場合は睡眠問題に気づかないかも知れませんが、日中の活動機能は下がり、疲労を感じるはずです。


●月経周期と月経前症候群

 
体内時計は、日常の睡眠と目覚めのサイクルを調節するのに加え、月経周期の調整もしています。卵巣に卵胞を出すようシグナルを出すのも体内時計です。約14日の周期で、体内時計は卵巣にシグナルを送り、プロゲストロンとエストロゲンの生産が始まります。

 月経の直前の黄体期の最後の期間は体内時計が進みがちで、通常レベルのセロトニンの分泌や、朝早く目覚める人もみられます。月経前の一週間、夕方の光を浴びることは月経前症候群の症状を軽減し、きちんとした睡眠を確保すると言われています。

 暗さは月経サイクルを不規則にする、大きな原因の一つと考えられています。赤道の近くや太陽が当たる地域に住む女性は、北国に住み室内で過ごす時間の多い女性に比べ、多産で、なおかつ強力で規則正しい月経周期を持っています。また暗い冬の数ヶ月間の月経期間は、夏より長いことが知られています。


●特別な光は生体リズム障害を調節します。

 1980年代の初め、国立保健医療科学院,(National Institute of Health)の研究者は、生体リズムと睡眠障害に対する効果を発見しました。1984年、National Institute of Healthは、特別な明るい光が、睡眠障害に関連する生体リズムをコントロールすることも発見しました。

 1984年以来、光療法(
高照度光照射療法)における何万例もの研究により、特別な光が生体リズムの調整に最も効果的だと認められました。

 最近の研究では、特別な波長がメラトニンを抑制して生体リズムを変えることができる、と示しています(可視光線の中では
446477nmのゾーン:青色の光です)。

 アメリカ睡眠医学学会(
The American Academy of Sleep Medicine)は、体内時計睡眠覚醒リズム障害の治療の最前線として、特別な光療法(高照度光照射療法)を推薦しています。

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■6. 光が人体に及ぼす影響
 


  日光は皮膚を焼き、ビタミンDの形成を促進し、生物学的なリズムを決める。光はまたさまざまな病気の治療にも使われる。このように人体は、光からいろいろな影響を受けます。人工の光が果たす役割にも大きなものがあります。


●1. 太陽の光が人体に及ぼす影響

  太陽の恩恵を受け生命は誕生しました。ですから、人間をはじめ数多くの動物が太陽の放射エネルギーのスペクトル特性や、日毎にまた季節毎に変化するその光線の影響を受けて、いろいろな形で反応を示してきたとしても驚くにはあたりません。


  北半球に夏が訪れると、北部温帯に住む数百万人の人たちは、日光浴をし、皮膚の色を黒くします。苦痛を感ずるほどに肌を焼きます。そうまでして、人々は好んで日光浴をし、ビタミン
Dの増加を図るのです。ビタミンDは適度なカルシウムの新陳代謝に必要だからです。

  太陽の放射エネルギーまたはこれと同等の人工放射エネルギーに人体が生理学上また生化学上にどれほど微妙な反応を示すものか、についてはさまざまな角度から徐々に解明が進んできています。


  リチャード・J・ウルトマンとマサチューセッツ工科大学の研究者との共同研究で明らかにされた
メラトニン(脳の松果腺の働きにより合成されるホルモンの一種)の分泌が行われる割合に応じて作られる睡眠と覚醒のリズムの発見、日照時間の変化と季節的なリズムとの関連など、その好例です。



●2. 地表に達する太陽の光とは何か

  太陽が発する放射エネルギーの波長の中で、生理学上効果があるものとは、290nm(ナノメートル:10億分の1メートル)以下の短い波長の遠紫外線(UVC)を取り除くことのできる薄い高度オゾン層を含んだ大気圏によってろ過された太陽光線をいいます。

  すなわち、290nmから380nmまでの中近紫外線、肉眼で見える可視光線(380nm〜760nm)、そして赤外線(760nm以上の長い波長)から成り立っています。

  海抜ゼロメートルで肉眼で見える太陽自然光線のスペクトルは、だいたいケルビン温度で5,500°K(絶対温度で0度を0°Kとし、摂氏℃と同じ間隔で目盛った温度)で放射される理想的な白熱源から生じるスペクトルと同じです。太陽スペクトルは本質的に連続的なものですが、真昼、日差しが強まり、最高潮に達する頃は、放射エネルギーも450から500ナノメートルの青緑色の範囲で極大となります。

  大気圏を通り抜けて地表に到達する紫外線の量は、季節ごとに著しく変化するものです。例えば、アメリカ合衆国の北側の3分の1に相当する地域では、12月に地上まで達する放射エネルギーは、6月のそれと比較すると約15分の1に過ぎないといいます。ただし、地上に達するスペクトルの組成には、季節的な変化は認められません。



●3. 哺乳動物(人間)に対する太陽光の直接的及び間接的影響

  光は哺乳動物の組織に各種の影響を与えますが、影響の一つ一つについて、その最も近い原因が組織内で起こる光化学反応であるか、あるいは、受光細胞が発信する神経分泌性信号に起因するかによって、直接的影響と間接的影響に分類することができます。

  直接的影響には、変化する分子が実際に光子を吸収する分子の場合と、吸収しない分子の場合の両方があります。

  例えば、一部の分子は感光体として作用します。すなわち放射エネルギーを吸収してこれらの分子のエネルギーが一時的に高まると、それが鎮まるまでの間に、周辺の無数の化学分子を酸化させます。感光体は、時として人体組織内部にも存在しますが、それらには食品や薬剤の構成分子あるいは病気が原因で過剰に生産される毒素の構成分子も含まれます。

  光に直接反応を示し、人体組織の内部で特定の化学変化が生じることを立証するには、所定の波長を有する光のエネルギーが実際に人体に入り込み、組織に達し、それに影響を与えることを立証しなくてはなりません。また反応に対する光のエネルギー上や化学的な特性も併せて明確にしなくてはなりません。

  まず、試験管の中で、そして次は動物実験や人体実験を経て、反応を生じる作用スペクトル(反応を生じる各分光帯の相対的な効果)を図表で解説し、さらにその化学的媒体や反応生成物をすべて解明しなくてはなりません。肉眼で見える光は哺乳動物の場合、いずれも体内の組織のかなり深い部分まで入り込むことができます。このことははっきりしています。生きた羊の脳内からもこの透過性は探知されています。

  可視光線の波長の光よりもはるかに高いエネルギーを持っている紫外線は、組織内に可視光線ほど有効には透過せず、従って紅班性放射線(290nmから380nmの中・近紫外線)は皮膚の毛細管にやっと到達する程度といえます。


  他方、光に対する体内組織の間接的反応は、組織内に光が吸収されることにより起こるのではなく、ニューロン(神経細胞)や血液の循環によって運搬される化学的メッセンジャー(各種ホルモン)の作用によって起こるのです。

  これらの化学信号は、結局のところ、視覚を起こす過程を次々とたどった場合の結果となります。すなわち、光によって特定の受光細胞が励起されるのです。現在は、
光を体内時計に伝える役割を果たすのは、ロドプシンオプシンなど、視覚(ものの形などを見ること)に関わる光受容体と、メラノプシンという、視覚には関わらない光受容体の両方だと考えられています。

  
受光体は、入射されたエネルギーを神経エネルギーに変換し、次に神経エネルギーが体内組織に通じる神経性、また、神経・内分泌複合性通路に発信され、最終的に組織内に間接的反応が観測されることになります。

  光は網膜中の受光体を励起し、神経的インパルスを起こす。→神経インパルスは脳の中にある一連の神経刺激伝達部(ノイン連接)、脳幹及び脊髄を通り、上顎部神経節に至る神経細胞の活動及び頭蓋を通り松果腺に至る交感神経の活動を減少させる。→それらの活動が弱まると、メラトニンの合成と分泌が減少する。→血液や脳髄液に含まれているメラトニンの量が少なければ少ないほど、それが大脳中枢(視床下部)に達する量も少なくなる。→メラトニンは大脳中枢において脳下垂体前葉から出てくるある種のホルモンの分泌を抑制し、またある種のホルモンの分泌を促進する。光を浴びることによりこうした一連の間接的影響が進行します。



●4. 光療法について

  
近年、気分障害や睡眠障害の治療に光の照射が用いられ、照度の高い光を用いることから高照度光照射療法、略して光療法と呼ばれています。

  高照度光照射療法は、
季節性感情障害あるいは冬季うつ病に最初に施行され、高い臨床的効果が示されました。季節性感情障害以外にも、非季節性の気分障害、概日リズム睡眠障害、月経前症候群、摂食障害、痴呆に伴うせん妄や行動異常、交代勤務者に見られる焦燥や機能低下、時差症候群、季節性変動のある強迫性障害に対しても使用され、特に、季節性感情障害と概日リズム睡眠障害では治療の第一選択となっています

  季節性感情障害の特徴的な症状として、冬季に抑うつ症状が出現するとともに、過眠、過食、体重増加、炭水化物渇望などの症状が出現します。これらの症状は、まるで動物に見られる冬眠のようです。性比に関しては、諸外国では女性に圧倒的に多いが、日本で行われた調査研究からは、男女ほぼ同数であるようです。

  光が関係するのならば、緯度が高くなれば冬には光の量が少なくなるため季節性感情障害を発症する人が多くなるのではとの仮説に基づいた疫学調査も行われ、緯度が上がるに従い季節性感情障害の発生頻度が上がるという予想したとおりの結果になっています。また、北半球では冬季に南方への転地をし、光をいっぱい浴びることで症状が改善した症例が報告されています。

  一般的に用いられている
抗うつ薬は無効なことが多く、光療法が季節性感情障害の治療の第一選択になっています。また、近年、季節性感情障害以外の非季節性感情に対しても高照度光療法が応用され、その抗うつ効果が報告されています。

  季節性感情障害の成因として、位相後退仮説が提唱されています。また、高照度光照射療法の作用機序は、主に生体リズムの位相変位作用により説明されてきました。これは、
メラトニン分泌開始を指標としたサーカディアンリズムの位相が、季節性感情障害患者では健常者と比較して後方にずれており朝の光照射によってこの位相が健常者と同じ位相に戻る事がわかっているからです。



●5. 光療法は、未熟児黄疸に対する唯一の本質的治療手段

  1970年は、おそらく25,000人にのぼるアメリカの未熟児が新生児の黄疸の唯一の治療法として知られている光療法を受けました。好結果が得られたこの注目すべき光療法に関する理論的根拠を次に述べます。

  赤血球が死亡するとヘモグロビン(血色素)を放出します。これはすぐ黄色いビリルビンという黄色化合物に退化します。ビリルビンが異常発生するか、あるいは、肝臓がビリルビンを除去できなくなり、血液中のビリルビンの濃度が増加すると、皮膚は黄疸に特有な色を呈することになるのです。ある種の、潜在的には危険なビリルビン過多症のために、未熟児の15〜20%が悩まされていました。これは、未熟児の肝臓が生理学的に未発達だからです。

  場合によっては、血液の流れの中に放出されるビリルビンの量は、血液型適合性の欠除ないし併発伝染疾病によっても増加します。そうした未熟児の場合、油脂に溶けるビリルビンは、脳のある部分に集結し、そこで神経細胞を破壊し、臨床上の症候群核黄疸(黄色の核)が生成されます。

  ビリルビンの毒性は、原因、例えば酸素欠乏症、酸性症、低体温、低血糖、低血たんぱく質及びその他の感染疾病によってさらに高まります。核黄疸によって脳が犯されますがこれはしばしば不可逆性のものとなります。これは、程度の差こそあれ、動作運動神経および精神的遅延を伴い、遂には脳性まひを起こし、死にも至るものです。

  新生児ビリルビン血過多症に対する治療法では、血漿内のビリルビンの量が、発育していく肝臓が有害物質を除去できるようになるまで、100ミリ・リットル中10〜15ミリ・グラムに抑えることができれば脳が犯されずに済むことを期待して処置が講じられています。広く行われている治療法の一つに交換輸血を行う方法があります。これによって、黄疸にかかっている幼児の血液は供血者から提供される正常な血液と全部交換されるのです。

  何年か前に溶液中のビリルビンは「光」によって漂白し破壊することができることが発見され、これを受けて、人工の太陽光(
トルーライト)の出番となったのです。トルーライトによる光療法によりビリルビンの破壊を促進された幼児たちの尊い命の多くが助けられることになったのです。

  光療法
の有効性は、バーモント医科大学のジェロルド・F・ルーシー氏が行った対照研究によって確認されました。その治療法は、 黄疸にかかった幼児に対し、3〜4日、あるいは幼児の肝臓がビリルビンを代謝できるようになるまで、光を当てる方法です。

  
当初、光がビリルビンを排泄可能な毒性のない生成物に変えてしまうのだと考えられたのですが、排泄物の大部分は毒性のあるビリルビンそのものであることが判明したので、この結果、少なくともこの光療法は肝臓及び腎臓に直接的な有益効果をもたらすことが考えられたのです。



●6. 光の周期と人体のリズム

  
生体リズムの研究は、細胞とともに、ヒトという個体にとっての時間やその存在の秘密を探る重要な方策といえます。リズムの発現と進化生体リズム機構は、地球上に現れた生物が、地球の自転により起こる昼夜変化に適応するために獲得した基本形質であり、ヒトを含む哺乳類も例外ではありません。

  最近、数百以上の遺伝子が24時間振動していることが明らかになり、哺乳類においても地球の自転という物理現象が遺伝子に組み込まれ、広く全身の細胞活動に反映されていることが明らかとなりました。

  これら遺伝子レベルの研究により、以前より知られていた睡眠覚醒、体温、ホルモン分泌などの生理現象の日周変動がごく一部の特殊な現象ではなく、一般的な現象の著明な表出であることが明らかとなったのです。

  なぜ24時間なのか? …これは、最近発見された2時間周期の体節時計であるHesを考えると興味深い。また、細胞が分化している時期には2時間時計である Hes が発現し、分化が終了すると24時間時計のPer が発現することは、細胞は、必要に応じて適当な周期の時計を選択しているのではないだろうか?と思われるのです。

  さらに、興味深いことに、Per 遺伝子群と Hes 遺伝子群は隣り合わせの遺伝子であることです。遺伝子発現の制御で時計を選ぶ機構が存在するのであろうか? 24時間の振動が地球上の生命に広く存在しているのは、何か重要な役割があるのであろう。内部環境の恒常性(ホメオスターシス)を獲得してきた哺乳類が、その恒常性レベルを日内変動させる必要性は何であろうか? …この答えはまだありません。

  分子時計と細胞の時計システム単細胞生物と同様、哺乳類の個々の細胞にも時計があり、この時計の発振は遺伝子レベルで規定されています。その発振機構は地球上の生物すべてで共通で、時計遺伝子が転写・翻訳後産生された時計蛋白質が、自分自身の転写制御を抑制するというオートフィードバックループであると判明しています。

  哺乳類の発振の中心となる振動子は、Per1Per2 の2つの遺伝子であり、これらの転写活性が 24 時間周期で変動することにより時計細胞活動のリズムが起こるわけです。これらに関与するのは、転写制御機構、時計蛋白質の核内・核外へのシャトリング機構があり、さらに、RNA 分子の安定性、また細胞のコンパートメンテーションもこの時の産生機構に関与していると考えられます。

  この分子時計の情報は、細胞の時間機序の骨格となっています。細胞というのも、機能分子である蛋白質から見れば、巨大な空間であるといえます。この空間に様々な分子が緊密な連関性を持って様々な細胞機能を営んでおり、その機能発現には時間による交通整理が有効であるといえます。細胞分裂のような基本的な細胞機能もあろうし、また、また細胞特異的な機能発現もあることでしょう。

  これらが転写レベルで制御され、細胞の内部環境のリズムを作り出している様は興味深いといえます。細胞時計と個体の時計システム個体レベルでは、哺乳類の細胞時計は、他の生物に見られないほど高度に統括されているが、これはリズムセンターとしての視交叉上核が脳内に出現したことと大いに関係があるでしょう。

  行動中の動物において、この神経核での時計遺伝子の転写状況は、時計遺伝子プロモーターが活性化すると発光遺伝子が発現する遺伝子改変動物と光ファイバー系を組み合わせることにより可視化されました。超高感度CCDカメラにより、視交叉上核の細胞一個一個の時刻が刻まれ、何千個の細胞時計のリズムが統合され、強い安定したリズムを形成する様子も記録されているのです。

  視交叉上核からの時間シグナルは神経情報、液性情報となって体の各種臓器の細胞時計に伝達され、細胞の機能と運命の時間制御がなされるのです。私たちの体では、視交叉上核という脳の時計を頂点とする数兆個にもおよぶ個々の細胞時計からなる壮大な「階層的時計機構」によって「時間」が管理されていると考えられるのです。

    
 

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